風力発電とは
風力発電(ふうりょくはつでん)とは風力発電機と呼ばれる設備を使って発電します。
風力発電機は、風の強さや向きにより、羽根「ブレード」の角度や風車の向きを自動的に調整して、効率的に発電します。
台風や点検の時には、回転速度が上がりすぎると危険なのでブレードの回転を止める「ブレーキ装置」も付いています。
メリットとデメリット
■CO2排出量ゼロ
風力発電は風車でタービンを回し、その動力エネルギーを電力エネルギーに変えることで発電しています。
燃料を必要としない風力発電から発生するCO2はゼロであり、地球環境にやさしい安全でクリーンなエネルギーとして世界的にも注目を集めています。
■候補地となる面積が広大
風力発電の特徴は海上での発電が可能です。
地球上の7割を占める広大な海を発電所に変えることができ、候補地となる面積が広大です。
今後、再生可能エネルギーの中で最も伸びる分野だとも言われています。
■発電量が不安定
風力発電は一定の風速があれば、昼夜を問わず電力を生み出してくれる発電方法です。
一方、風が弱い時や台風などの風が強すぎて危険な時は発電することができません。
電力を安定的に供給するという「安定性」の面では弱い部分があります。
■騒音が発生
風力発電で使用する羽の部分「ブレード」の直径はおよそ70mと一般旅客機の大きさに等しいものがあります。ブレード周辺では風を切る音が大きく、真下に行くと圧巻されるものがあります。
風力発電の現状
日本では現在2000基を超える風力発電が導入されています。北海道や東北、九州地方に多く、海沿いや山の上などに設置され、今後ますますの導入促進が期待されています。
世界的にみると、以前はアメリカが世界一の導入量でしたが、現在は中国がトップで、2位にアメリカ、3位以降はヨーロッパ諸国が占めています。
日本は2004年時はイギリスに次ぐ世界第8位の風力発電国でしたが、その後は新規導入量が停滞。2015年時点では世界第18位にまで後退しています。