バイオマス発電とは
バイオマスとは、動植物などから生まれた生物資源の総称です。
バイオマス発電は、木屑や燃えるゴミなどを燃焼したりガス化するなどしてタービンを回し電気を起こす発電方式です。
メリットとデメリット
■CO2を増やさない
バイオマス発電は間接的にCO2を発生させない(カーボンニュートラル)という考え方で、CO2を増加させずにエネルギーを作り出すことができるクリーンな発電方法です。
カーボンニュートラルとはライフサイクルの中で、二酸化炭素の排出と吸収がプラスマイナスゼロのことを言います。
具体的には、植物の成長する際に光合成による二酸化炭素の吸収量と植物の燃焼による二酸化炭素の排出量が相殺され、実際に大気中の二酸化炭素の量に影響を与えないといった考え方です。
■地域環境の改善
未活用の廃棄物を燃料とするバイオマス発電は、廃棄物の再利用や減少につながり、家畜排泄物や生ゴミなど、捨てていたものを資源として活用することで、地域環境の改善に貢献できます。
山間部では長年、森林の環境破壊を引き起こす原因とされていた未利用木材でしたが、間伐材を燃料に使った発電方法の登場により、一転して複数の事業者が奪い合う資源となっています。
■収集・運搬・管理
未利用木材はそのまま放置すると腐食でメタンガスが発生し、山火事の発生原因になる場合があります。このため、保管場所等のスペースを確保し管理する必要があります。
また、製材工場からはトラックで簡単に運搬できるが、未利用木材は整備されていない林道を使って山から下ろさないとならないため、2倍近い搬出コストがかかってしまいます。